コーティング豆知識

コンクリートの打ちっぱなしの保護

コンクリートの打ちっぱなしの保護材は色々あるが、沖縄の紫外線や湿気の影響で美観を維持するには無機質のコーティングが相性が良い。クラック補修など超微粒子コンクリートを注入しエージング(色合わせ)はできるだけ水性の無機質で調合が望ましい。撥水コーティングでシラン系が一般に流通していますが持続が期待できない。コンクリートの内面改質の為に浸透性で表面被覆も無機質材料で撥水性の高い材料が美観は長く保つ。又経年した打ちっぱなしのコンクリートの建物も浸透性無機質のコンクリート専用調色と超微粒子コンクリート併用施工で新築時の質感が蘇ります。

琉球石灰岩

琉球石灰岩は屋内の床、壁、屋外の壁、階段、床など多く使用され磨き仕上げや割肌仕上げなどがあり沖縄では人気の高い天然素材の石ですが、難点は吸水性が高い為に表面に黒ずみのカビや苔などが発生しやすい。美観を維持するには浸透性が基本になります。自然石ですので無機質の相性の良いコーティング剤を選択し塗布作業も注意しなければ長期美観は保てません。

ステンレス

ステンレスは錆びないという意味がありますが、沖縄では錆びます一般的には304が多く使われていますが用途や経済的理由によって430も使用されています。430を検討される場合は新品のうちにコーティングを施工お勧めします。錆の進行が早く錆が発生した場合の除去作業に負担がかかります。304を既にパイプやドアなどに設置して錆が付着している場合は早い段階で錆を取り除いて下さい。取り除く際はペーパーやスカッチブラシを使用すると凹凸ができ更に錆を付着しますので注意。錆を完全に根本から取り除き酸化被膜を再形成しその状況に合うコーティング施工することにより錆は防げます。コーティング後の5年10年15年と長期美観維持の為の簡単なメンテ方法があります。

コンクリート

沖縄は台風が多い為コンクリートの建物が多い。コンクリートを保護する為に塗装も有効的な手段ですが紫外線などで10年持たない場合がある。雨水で浸み込んでいるコンクリートがあるが、台風や風の強い天気の場合、潮風で確実に構造物に悪影響を及ぼす。経年するとコンクリートの鋼材の腐食が塩化物イオンで腐食生成物の体積拡張がコンクリーにひび割れ、剥離の原因となる。構造物の不導体被膜の性能を低下させない為には水分を浸透させないことにある。日本各業界の技術は進歩していますが、亜熱帯の沖縄で、50年、80年と寿命を延ばすにはコーティングは欠かせない。コーティングであれば何でも良いというわけではありません。そのコンクリートに合う材料を選定し工程を設定し施工。施工後も再確認をする。まずは水の浸透を防ぎ美観維持を図ることによっておのずと構造物の延命に繋がる。コンクリートのコーティングは漢方薬みたいものです。

御影石のコーティング技術

御影石や大理石も雨が多く湿気が多い地域は水が浸透していきます。沖縄に水が浸透した御影石のお墓を良く見かける。水抜き、染み抜き、又は目地の劣化防止などの処置をしないとエフロなど原因になる。又、染み抜きなどの作業しないでコーティングをした場合も数年後にエフロが発生します。大理石や御影石をコーティングする場合は石の中の水分を確実に抜く技術が必要になる。

石材

石材の劣化・汚れの付着を軽減する為に塗布するのが保護剤である。
保護剤は、塗膜形と浸透形(浸透性吸水防止剤)があり目的によって使い分ける必要がある。
塗膜形は石材の表面に薄い膜を形成させ、汚れが直接石材に付着するのを防止出来る。
しかし、石材の表面の仕上がり感が変わる事や使用箇所によっては剥離現象・黄変等が発生する事があるため施工前に充分検討する必要がある。
浸透形は、石材に浸透し石材の内部に浸透層を形成するため、表面の仕上がり感は変わらない。また、紫外線の影響を受けにくいため効果の長期持続性が見込める。
この浸透性吸水防止剤と撥水剤は同等と思われがちだが、吸水防止剤は、石材の吸水率を低下させる商品で、内部への汚れや水のしみ込みを軽減する為の保護剤。
一般的の撥水剤は、ガラスや金属等、主に吸水性の無い物の表面の汚れ防止を目的とした製品である。