建物を延命させるには屋上から

建物の延命を図るには、まず屋上の既設コンクリートの強度改善を施します。屋上のスラブに水が溜まるような状況は、コンクリートの劣化を早くします。又、沖縄では台風だけでなく、北風に塩分も多く含んでいる為、更に劣化が進む。外から来る塩分は、コンクリートの表面から少しずつ内部に浸透していきます。鉄筋を保護するには、コンクリートの内面改質と表面被覆が有効的です。一般的なウレタン防水塗装を痛んだコンクリートの表面に塗布してしまうと、経年後そのウレタンの効能が失われたとき、(ひび割れ、チョーキング)再度ウレタンを被せる施工となる為、弊社では塗膜塗装は極力お勧めしないようにしています。今回は、ウレタン防水施工ではありません。物件が離島にあり塩害に長く耐えられる建物にする為にすべて無機質溶剤を使用します。

施工前の写真です。水勾配がとれてなく数か所に水が溜まり、黒カビに覆われている為、ひび割れが目視できない状況の屋上スラブです。



洗浄後にコンクリートの内面改質とクラック補修。水勾配のポリマー系左官施工で下地を形成します。特殊セメントを数種類使い分ける為、塗り重ねがある場合は時間を要する作業です。

表面は高耐久性ナノ粒子レベルガラスビーズ配合の遮熱効果の高い無機質を複数回塗布します。沖縄の夏の暑さ対策極めて有効です。断熱・遮熱効果により冷房機器の使用を抑えることが可能となり冷房費用が20%~40%削減され、一般的な遮熱塗装より長期期間にわたり安定した遮熱効果を発揮します。内面改質と無機質塗装の特徴は、コンクリートの内面改質の持続は数十年持続します。表面は経年後の剥がれや亀裂が少なく、再塗布(10年以上)の施工の場合、シーラー(接着剤)不要になり安価で抑えられるのでランニングコストは確実に減ります。

外壁も汚れや変色の為、洗浄して塗装しています。外壁は一般的な塗装です。一般的な塗料は10年以内に再度同じ手順の施工になります。

弊社では、今後も建造物延命と遮熱を軸に、より良い溶剤で施工して参ります。

遮熱効果と高耐久性防水表面保護で完成。

モバイルバージョンを終了